ハンドヒーリング

「ハンドヒーリング=手技療法」も話題のヒーリングの1つです。
これは、薬やサプリメント、機械や道具、鍼・灸など、物理的なアイテムを一切使わずに素手だけで行う治療方法です。

日本ではあん摩、マッサージ、指圧、柔道整復術、そして理学療法が代表的なものです。
法律で規制されているものと、民間レベルで行われている法律外のそれぞれの手技療法があります。

こうしたセラピーと分類される様々な療法の他に、音楽療法とカテゴリーされるヒーリング・ミュージックや森林浴、ガーデニング、ハーブなどもヒーリングでは有名です。

音楽療法は、音楽を聴いたり、あるいは演奏することによって、生理的・心理的・社会的な効果の応用を利用し、心身の健康の回復、向上をはかる医療行為とされ、実際に演奏を行う「活動的音楽療法」、そして音楽を聴くといった「受容的音楽療法」の2つに分類されます。

あるいは呼吸による健康法や宗教的な技法になりますが、瞑想や座禅、レイキも癒しの手法として見直されています。

レイキは日本発祥の民間療法でしたが、日本以外の外国で発展し、普及している代替医療で、今では日本人よりも外国人の方に人気かも知れません。

ヨガや気功もヒーリングとして盛んに行われていますが、最近の傾向としては、民間療法としてのレイキだけではなく、実践者の自己啓発、能力開発の一環としても広まりつつあり、関連する書物やDVDは多く発売され、教室もたくさん開設されています。

いずれにしても、ヒーリング=癒しではそれまでの科学至上主義から自然至上主義へ重きを置いているのがどの療法でも共通しているポイントです。

自然には様々な癒しの効果があることが科学的に実証され、例えば森林浴も以前はただ森に入ると気持ちが良い、と漠然と快感を人々は経験していましたが、樹木が発散するフィトンチッドと呼ばれる物質は精神的に人間に癒しの作用があることが判明されており、現在ではサウナや美容アイテム、健康アイテムに応用されています。

マツやヒノキなどの針葉樹林には、特にフィトンチッドが多く発散することが分かっていますが、フィトンチッドは免疫力の向上にも大きく効果があるという論文も発表されています。

脳波測定・反応速度・唾液中ストレスホルモンの濃度・心拍の変動や心理的調査などを用いたリラックス効果などの定量化も試みられていて、森林浴が人間の身体、精神に与える影響の科学的根拠が次々に示されるようになっています。

アロマセラピー

アロマセラピーはアロマテラピーともいいます。

花や木といった植物由来の芳香成分=精油を使用して、心身の健康や美容を増進する技術や行為のことです。

香やフレグランス・キャンドル(アロマ・キャンドル)も含み、生活に自然な香りを取り入れてストレスを解消したり、心身のリラックスなど、全般的な癒しを求めます。

アロマテラピーという言葉は、フランスの科学者ルネ・モーリス・ガットフォセによって20世紀に入ってから作られた造語です。
アロマは芳香、テラピーは療法を意味するフランス語で、この2つの名詞が融合されて構成されています。

アロマテラピー自体が提唱されたのは20世紀ですが、芳香植物の利用は古代から行われていましたが、製油の製法が確立したのは中世に入ってからです。

植物の芳香は世界各国で、かなり古い時代から祭祀・儀礼・治療・美容などに使用してきました。

エジプトのミイラ作りにも、植物の香料が使われていたのは広く知られています。

芳香植物の利用は世界中、それぞれの時代、地域で独自の発展を遂げ、近代医学が発達する以前から、人間の健康に有効活用されてきました。

現在でももちろん、そうした芳香植物による伝統医学、あるいは民間療法として受け継がれています。

中世ヨーロッパでは、芳香植物の栽培や利用は、もっぱら修道院で行われており、植物成分を水や植物油、アルコールなどで浸出して使用するのは、仕事でもありました。

その一方、イスラム圏ではアラビア医学が発達させており、東方イスラム哲学における絶頂期の哲学者、イブン・スィーナ(アヴィセンナ)は製油を蒸留して製法する方法を確立しました。

アラビア医学は十字軍の精力的な遠征などをきっかけとして、次第に西欧にも伝播させています。
ルネサンス時代には香水が激しく流行し、精油は大きく生産量を上げました。

19世紀には合成の香料が誕生し、また植物から有効成分だけを抽出し、薬剤としても使用されるようになります。

アロマセラピーにおいて精油は欠かせないアイテムですが、精油が心身に働きかける経路は2つあり、一つは味覚刺激、もう1つはマッサージなどで塗りこむことによって皮膚や粘膜を通して血流に乗り、体内に入り込む経路です。

蒸散した精油の芳香成分は鼻で嗅ぐことによって感知されると、味覚刺激として大脳辺緑系に到達しますが、味覚を司る部位は、脳の中でも非常に本能的な部分である旧皮質にあることで、香りは本能的に身体の諸々の器官の反応を直接的に引き起こす鍵となりうるのです。

精油の香りによって安心感・快感・緊張感・覚醒感・瞑想感などといった情動が得られることによって、心身のバランスが促されてヒーリング効果が期待できるのです。

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